脳梗塞と水の関係(その2)

ところで、なぜ脳梗塞による死亡がふえているのでしょうか。

答えは、平均寿命が延びて、高齢者がふえているからです。
もともと脳梗塞は、高齢者(特に70歳以上)がかかりやすい病気なのです。

ですから、相対的にみて脳梗塞がふえたということです。

ちなみに、脳出血は、高血圧が原因で出血するのですが、高齢者になる前の50~60歳代に多くみられます。

くも膜下出血は、先天的にある動脈瘤(血管のこぶ)の破裂が原因で、40~50歳代に多くみられます。

では、高齢者はどうして脳梗塞になりやすいのでしょうか。

その理由は、大きく分けて2つあります。

1、血管が硬くなり血液がうまく流れず固まりやすい程度の差こそありますが、年をとると動脈硬化が進みます。
動脈硬化は、血管が硬くなるというだけでなく、血管の内側(内腔)を狭くしてしまいます。
すると、血液が流れにくく、よどみやすくなります。

血液がよどんだままでいると、そこに血液成分の一つ、血小板が中心になり血の固まり(血栓)ができます。
この血の固まりが、血管を詰まらせてしまうわけです。

2、脱水状態に気づかず血液が粘つき固まりやすいのどか渇く感覚は、脳の視床下部というところにある口渇中枢から、体の水分のへりぐあいを感知して送られます。

ところが、年をとると脳の老化にともなって口渇中枢の感度が低下して、体が水分を失っても、「のどか渇いた」と自覚しにくくなります。

その結果、じゅうぶんな水分補給ができないので、慢性的な脱水状態になることが多いのです。

慢性的な脱水状態になると、血液が非常に濃くなり、いつ血管が詰まってもおかしくありません。

血液は約60%が血しょうという液体成分で、残り約40%が赤血球、白血球、血小板などの有形成分です。

脱水により血液中の水分が失われると、液体である血しょうがへり、ほかの有形成分の割合が高まります。
すると、血液がネバネバして流れが悪くなり、よどみやすく、血栓ができやすい環境を作ってしまうのです。

 

2013/11/03 脳梗塞と水の関係(その2) はコメントを受け付けていません。 水と健康