救急医療現場でも水分補給が最優先

7、8月は、脳梗塞で運ばれる患者がもっとも多くなる時期です。
汗をかく夏場は、とりわけ脱水が脳梗塞を引き起こしているといえます。

そこで、救急医療でまず施されるのは点滴による水分補給です。
すると、それまでネバネバしていた血液がサラサラと流れがよくなります。

ですから、高齢者の患者さんに、「のどか渇いたと思ってから水を飲むのでは遅すぎます。
時間を決めて給水(時間給水)してください」とアドバイスされるようです。

これは、脳梗塞の基本的な予防ですが、同じように血管がつまる病気である心筋梗塞にも有効です。

時間給水は、朝、起きたらすぐに1回、午前中に1回、午後に1回、おふろに入る前に1回、寝る前に1回の計5回をお勧めします。

1回にコップ半杯(100ml)でいいのです。
1日に500ml、これは、体の中を流れている血液(循環血液量)全体の約10%に相当します。

ただし、汗をかく夏場、あるいは運動で汗をかくときは、もっと回数をぶやして、1日に1リットル以上は必要です。

特にたいせつなのは、寝る前の給水です。

寝ているときは血圧が下がるため、血流がゆるやかになり、血管が詰まりやすい状態にあります。
脳梗塞の起こりやすい時間帯は、睡眠中にあるのです。

夜中のトイレは覚悟して、寝る前に給水すると、脳梗塞の危険は低くなります。

時間給水を勧めると、「お茶のほうが体にいいから、お茶でもかまいませんか」と問い返してくる人が少なくありません。

お茶に限らず、コーヒーや紅茶にもいえることですが、これで時間給水をするとかなりの量です。

その結果、胃を荒らしたり、眠れなくなるなど、かえって悪影響になります。

また、天然水などの名水で、時間給水をするのもお勧めしません。
名水にこだわると、冷蔵庫を開けてそれがないと飲まないということになりかねません。

時間給水は、水道水でじゅうぶんです。
水道水がまずい、ほんとうに水道水は安全なのか、と嘆くかたは、家庭用浄水器を備えればいいでしょう。

 

2013/11/03 救急医療現場でも水分補給が最優先 はコメントを受け付けていません。 水と健康