糖尿病性昏睡と脱水の関係

現在、日本での糖尿病患者数は、690万人と推定されています。
このうちの半数は、60歳以上の人が占めてます。
高齢になるほど頻度が高くなる病気で、60歳を超えますと15%の人が糖尿病になるといわれています。

一般に、糖尿病が怖いとされているのは、さまざまな合併症を起こす危険があるからです。

糖尿病を長くわずらっていると、動脈硬化が促進され、脳梗塞(脳の血管が詰まって起こる脳卒中)、心筋梗塞(心臓の血管が詰まって起こる心臓病)、足の動脈硬化症(えそ。下肢切断の原因となる)などが起こりやすくなります。
また、毛細血管が傷つき、腎機能低下(最悪の場合は透析治療が必要)、視力低下(最悪の場合は失明)なども引き起こされます。

以上は十数年の経過で発症する合併症です。
一方、糖尿病では、急激に発症する「糖尿病性昏睡」も心配です。

糖尿病性昏睡では、高血糖と極度の脱水が原因で昏睡状態(意識がなく反応がないこと)になってしまいます。
こうなると、病院に人院しても、10~20%の人は助かりません。
そして、糖尿病性昏睡になるのは、ほとんどが高齢者の糖尿病患者です。

だれでも極度の脱水状態になれば、昏睡に陥ることはご存じでしょう。
ところが、
・高齢者である
・糖尿病である
という2つの条件がそろうと、非常に短期間で脱水状態になりやすくなります。

誤解のないようにいいますが、どちらか1つの条件があるだけでも、脱水になりやすいことに変わりはありません。

 

2014/09/03 糖尿病性昏睡と脱水の関係 はコメントを受け付けていません。 水と糖尿病性昏睡